竹中工務店/溶接不要の耐震補強/S造工場向け新工法開発
2019/07/19 建設技術のニュース

 竹中工務店は、S造でトラス梁の工場向けの耐震補強工法「グッドカム工法」を開発し、愛知県稲沢市の三菱電機稲沢製作所の耐震補強工事に適用している。既設のガセットプレート(部材接合用の鋼板)の両側を支圧プレートで挟み込んで補強部材を取り付けることで火気の使用を伴う溶接が不要となる。既設部材を損傷せずに耐震補強を実施でき、鉄骨工事についての工期を約30%、作業にかかる人員を約40%削減することが期待できる。 同工法は、トラス梁下弦材のダブルアングルの隙間に一対の支圧プレートを既設ガセットプレートを挟み込むように差し込んで固定プレートで保持した後、スペーサーでトラス梁下弦材を挟み込み鉛直方向のずれを防止。連結アングルで一体化した支圧プレートに補強部材をボルトで固定する。 従来工法では、補強部材を取り付ける際には既設部材に新設のプレートを溶接する方法が一般的で厳重な火気養生や火気使用時の監視人材の配置などを必要とする。時間やコストに加え、耐震補強が必要となる工場は築年数を重ねており長年稼働させてきた機械の油や埃など火災リスクも懸念されることから、できるだけ火気を使用しない耐震補強への要望が存在している。 同工法は、2017年ごろから試験施工で施工性などを確認しており、今回の工事は初の本格適用事例となる。工期は18年8月から26年12月。工場の耐震補強は、稼働中の施設での施工が多く、同工事でも生産設備や商品などがある工場内で土日や連休などの限られた時間で少しずつ工事を進めている。 同社は今後、溶接作業を避ける必要のある工場の耐震補強工事に同工法を適用していくとしており、名古屋支店設計部構造3グループの横並努副部長は「火気の使用への懸念で二の足を踏んでいたお客さまに対して、本工法の存在が耐震補強に踏み切るきっかけになることを期待している」と語った。
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